コザーク露大統領府副長官が3者ドンバス協議会合に初参加=ウクライナ代表団参加者

ロシアにてドンバス情勢を担当しているとされる、ドミトリー・コザークロシア大統領府副長官が、ドンバス情勢協議を行う三者コンタクト・グループ(TCG)の21日のオンライン会合に初めて参加した。

TCGウクライナ代表団の一員であるデニス・カザンシキー氏がテレグラム・チャンネルにて伝えた

カザンシキー氏は、「TCGでは今日、いつもとは異なる状況が生じた。協議にドミトリー・コザーク氏がやってきたのだ。これまで彼は一度も同協議に参加していない(ロシアを代表しているのはグルイズロフ氏だ)のだが、しかし今日は、(編集注:コザーク氏が)非常にぞんざいにグルイズロフ氏を退け、彼の場所を占めた」と発言した。

カザンシキー氏によれば、コザーク氏は非常に苛立ち、感情的に話をしていたという。

カザンシキー氏は、「いつも通り、彼はウクライナが武装集団を協議相手として認めたがらないことにつきウクライナを非難して、ロシアが傀儡を通じて提案したロードマップを議論するよう要求していた」と伝えた。

同氏は、「コザーク氏はしびれを切らしている」としつつ、しかし状況は大きく変化しているとも指摘した。同氏は、「通常ロシア人たちは隠れて、小さな声で話すようにしているのだが、今日は、ロシア連邦大統領府副長官が自分から先頭に出てきたのだ」と発言した。

なお、同日のTCG会合につき、クラウチュークTCGウクライナ代表は、モレルTCG欧州安全保障協力機構(OSCE)政治部会調整官に対して、各関係者の最善の提案を考慮した統一の文書を作ることを提案したと発言していた。

同日のTCG会合では、被拘束者引き渡しについては協議されなかったという。