ウクライナ大統領府、サンドゥ・モルドバ大統領のキーウ訪問を総括

ウクライナ大統領府のイーホル・ジョウクヴァ副長官(外政担当)は、12日のマイア・サンドゥ・モルドバ大統領のウクライナ訪問は象徴的であると同時に、重要な結果も生み出したと指摘した。

ジョウクヴァ氏がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

ジョウクヴァ氏は、「マイア・サンドゥ大統領の就任後初のウクライナへの外遊であった。訪問は、象徴的でもあり、結果の観点から重要でもある」と発言した。

ジョウクヴァ氏は、同訪問の結果として6点を指摘した。

同氏は、1点目として両国大統領間で完全な対話が再開されたことを挙げ、「前任者(編集注:ドドン前モルドバ大統領)の際にはなかったことだ」と指摘し、両国間に大統領評議会が設置されることで合意に至ったことを喚起した。

2点目としては、地域安全保障問題が議論され、相互支持について理解に達成したことだと指摘された。ジョウクヴァ氏は、「双方とも、両国の国際的に認められた国境内での主権・領土一体性を支持した。クリミアは、マイア・サンドゥ氏にとって永遠かつ無条件にウクライナである」と強調した。

同氏は、3点目として、ドニステル(ニストル)川に新しい橋を建設することにより、両国の首都、キーウとキシナウを幹線道路で結び、この間が5時間で移動できるようになると指摘した。同氏は、「プロジェクトは野心的だが、年内に実現する可能性もあり得る」と予想した。

4点目として、同氏は、ウクライナに電力のモルドバへの輸出を再開する準備があることを指摘した。

5点目は、両首脳がドニステル・ダム問題と関連する問題(環境、所有権、国境画定)問題を詳細に議論したことが挙げられた。 同氏は、「この問題を終わらせる政治的意思はある」と指摘した。

同氏は、6点目として、両国の言語問題と民族マイノリティー問題を挙げ、均衡の原則にもとづいて、問題が解決されていくと指摘した。

最後に同氏は、「もちろん、マイア・サンドゥ氏をウクライナ独立30周年記念日に迎えたい。また同氏は、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領をモルドバへの公式訪問に招待した」と発言した。

写真:大統領府