ウクライナ社会も政治家も、ロシアと落ち着いて対話できる準備はまだない=クレーバ外相

ウクライナ社会も政治家もロシアについて穏やかに話をする準備は今のところない。

16日、ドミトロー・クレーバ外相が外交戦略を議題としたイベント「外交2021:政権の優先課題と社会の期待」にて発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

クレーバ外相は、「ウクライナ社会も政治家も、ロシアについて穏やかに話す準備はないとの考えを私は維持している。(中略)しかし、その対話は必要である。ロシアに関する戦略なくして、安全もなければ繁栄もない。それは認識せねばならない」と発言した。

外相は、「私たちは、自らの地理的位置から逃げ出せはしない」と述べつつ、専門家の中にはロシアを冷静に分析する準備のある者はいると指摘した。

また外相は、国家戦略研究所がロシアに関する対話について命題を発表したと指摘しつつ、その議題には、非常に注意深く接しなければならず、最初は専門家間での議論が必要だとの考えを示した。

外相は、「社会には、まだ多くの感情があふれており、ロシアのことを話すには時期尚早。その対話の準備が本当にある人物は、熱狂者か裏切り者の烙印を押され、攻撃の対象となる」と指摘した。

その上で外相は、その点から、外務省は近々ロシア政策について現存のフォーマットにおける作業やクリミア・フォーマットの立ち上げに注力していくと発言した。