パリ・ノルマンディ4国首脳会談から1年経過 ゼレンシキー大統領の総括

ウクライナは、さらなる軍部隊引き離しと新しい地点での地雷除去、被拘束者のさらなる相互解放を行う準備がある。

9日、大統領府がゼレンシキー大統領によるパリでのノルマンディ4国(独仏宇露)首脳会合からの1年経過に合わせたメッセージを公開した

ゼレンシキー大統領は、ノルマンディ・フォーマット4国首脳の直接協議が、ドンバスの平和追求において最も実感できる結果を達成することができる場だと強調した。

大統領は、「平和への道は常にいばらだ。しかし、それは双方向から進むべき道である。ウクライナの協議プロセスにおける活発さは、世界、そして何よりドンバスの住民に対して、私たちこそが平和に関心を抱いていること、ロシアこそが合意の履行を妨害していることを示した」と指摘した。

大統領はまた、ウクライナは軍部隊の引き離し、新しい地点の地雷除去、被拘束者のさらなる相互解放を行う準備があると発言した他、困難はあるが、2020年7月27日以降、この数年間ではじめて、真の停戦体制の確立ができており、ウクライナの軍人と民間人の命を守ることができていると発言した。

その他大統領は、一時的被占領地から政府管理地域の大学への入学希望者の手続き簡素化を行なったこと、コンタクト・ライン上に被占領地との間の通過検問地点と行政サービス提供センターを建設したことを喚起した。大統領は、これによりウクライナは、コンタクト・ライン両側のドンバス民間人に対して、平和達成が現実であることを示していると指摘した。

大統領は、「ウクライナは、一時的被占領地の住民の気持ちを巡る闘いに勝つことができる。私たちは、コンタクト・ラインを越えるドネツィク・ルハンシク両州全ての住民に対して、ウクライナは、承認されない、機能しない、自称機構よりもはるかに良いということを直接示す具体的行動を行なっているのだ」と発言した。

その上で大統領は、ノルマンディ・フォーマットのパートナー国もウクライナの行なっている平和へ向けた進展を認めていると指摘した。