入国禁止対象のハンガリー外交官をウクライナ国境で制止=外務省

ハンガリーとウクライナの国境隣接地域の協力に関し、ハンガリー政府全権に任命されているグレジャ・イシュトヴァン氏のウクライナ入国が拒否された。ウクライナ外務省は、同人物はウクライナの地方選挙に干渉したことから入国禁止対象となっていると説明している。

ウクライナ外務省報道官コメントが発出された

コメントには、「11月24日、ハンガリーのサボルチ・サトマール・ベレグ県と(ウクライナの)ザカルパッチャ州の協力を担当するハンガリー政府全権のグレジャ・イシュトヴァン氏のウクライナ領への入国が禁止措置によって拒否された。外国籍者の入国禁止決定は、ウクライナ法にて定められている手続きにしたがって採択されている。その根拠の一つは、外国籍者によるウクライナ国内法の違反事実の確立である」と書かれている。

外務省は、グレジャ氏の場合は、ウクライナ選挙法典の項目違反の事実が公的空間にて確認されたことだと説明した。また外務省は、選挙法典はウクライナの選挙に参加する一政治勢力の人物を外国人が扇動することを禁じていると伝えた。

外務省は、「採択された決定は、国家間関係の分野には関係しないものである。入国禁止は、個別の国民による違法行為の要素のある行動に関連しているだけである」と説明した。

またコメントには、グレジャ氏に対しては、国境通過検問地点にて、ウクライナへの入国が禁止されている決定が通達されたと書かれている。外務省は、「ウクライナ法には、ウクライナ入国禁止の決定について外国籍者に事前に通達する可能性を定めていない。改めてウクライナを訪れる外国籍者には、どのような職についていようと、私たちの国家の法律を尊重するよう改めて呼びかける」と伝えた。

これに先立ち、10月25日、シーヤールトー・ハンガリー外相がウクライナの地方選挙当日に、ザカルパッチャ州のハンガリー系政党を支持する扇動メッセージを公開したことにより、ウクライナ政府がハンガリー政権高官2名のウクライナへの入国を禁止したと発表し、ウクライナとハンガリーの関係が緊張していた