ミンスク協議には国境管理回復の作業部会が必要=副首相

オレクシー・レズニコウ副首相兼一時的被占領地再統合問題相は、ウクライナ、ロシア、欧州安保協力機構(OSCE)からなり、ドンバス情勢解決を協議する三者コンタクト・グループ(TCG)には、5つ目の「ロシアとの国境管理の回復問題作業部会」が必要だと発言した。

レズニコウ副首相が、ラジオ・スヴォボーダ通信へのインタビュー時に発言した

レズニコウ副首相は、「ミンスク両合意履行のための方策パッケージ」(2015年2月12日締結)の項目の一つに、TCG作業を集中的に行うために作業部会を設置することが書かれていると指摘した。

その上で副首相は、2015年2月は、ロシア正規軍部隊がデバリツェヴェ市奪取を巡ってウクライナ軍に対して激しい戦闘を展開していた時であったと喚起しつつ、同「ミンスク方策パッケージ」締結時にウクライナが同文書に書かれている方策の履行順序を受け入れたことは「誤りだ」と指摘した。副首相は、具体的に「誤り」なのは、「ウクライナ政府による紛争圏全域の国境の完全な管理の回復は、(中略)地方選挙後の1日目に開始され、包括的政治的情勢解決後に終了されねばならない」と書かれている部分だと説明した。

なお、現在TCGには、治安、政治、社会・経済、人道の問題を扱う4つの作業部会が設置されており、TCG同様、ウクライナ、ロシア、OSCEの代表者が参加し、定期的に会合を開催している。