「ロシアにとってドンバス戦争の継続は不利益」=副首相

オレクシー・レズニコウ副首相兼一時的被占領地再統合問題担当相は、ロシアによる対ウクライナ戦争の継続は、ロシア自身にとって経済的に不利益だと指摘した。

レズニコウ副首相がラジオ・スヴォボーダ通信のインタビュー時に発言した

レズニコウ副首相は、「私は何度も言っているが、ロシア連邦にとって、この対ウクライナ・ハイブリッド戦争を継続することは不利益であり、非実利的である。(中略)私は、実利的な出口を見つけ出すために、彼らはこのハイブリッド戦争を終わらせる準備があると考えている」と強調した。

副首相はまた、「彼ら(ロシア)にとって、2014年に行った戦術は、損害をもたらしこそすれど、利益はもたらしていない。彼らは、被占領下ドンバスの約300~350万の人々を維持せねばならず、彼らに年金を払い、予算を支出し、秩序維持についての問題を解決しなければならない。現在彼らは、経済面でうまくやれておらず、彼らは雇用を保障できていない。病院においてですら、彼らは(新型コロナウイルス感染)拡大期に人々への当たり前の医療水準を確保できていないのだ」と指摘した。

なお、2014年、ロシアによるクリミア占領後に始まったウクライナ東部ドンバス地方の武力紛争は、今日まで続いている。ウクライナや西側諸国は、ロシアが武装集団を軍事的に支援しているとして非難している。