野党、大統領の年次教書演説を批判

20日にゼレンシキー大統領が最高会議(国会)で行なった年次教書演説について、野党各党が批判を行なった。

ウクルインフォルムの記者が伝えた。

最高会議建物内にて、議会に会派を持つ欧州連帯党、声党、野党生活党の議員が記者団にコメントした。

欧州連帯党のオレクシー・ホンチャレンコ議員は、「今日、私たちは大統領の内外政についての演説を聞いた。実際には、教書演説ではなく、一政党のリーダーによる選挙5日前の呼びかけであり、政治的PRに過ぎないものであった」と発言した。

声党のインナ・ソウスン議員は、大統領の発言は実際の状況と合っていなかったと指摘した。同議員は、「私たちは、大統領から多くのメッセージを聞いた。大統領は、ウクライナ国民のために虹色の絵を描いた。残念ながら、それはウクライナ国民が毎日直面している現実と全く合致していない」と発言した。

とりわけ、ソウスン議員は、新型コロナウイルス感染症との闘いやドンバス情勢につき、ゼレンシキー大統領がウクライナは成功している、平和に向かって状況は進んでいる、と述べたことにつき「事実ではない」と指摘した。

親露政党の野党生活党のユーリー・パウレンコ議員は、大統領はウクライナの内外政について話してはいなかったと述べた。同議員は、「大統領の演説は、西側諸国のPR以外の何ものでもなく、西側が選挙前に何らかの形で人民奉仕者党政権の支持下落を救おうとしている、という選挙キャンペーンの一環で行われたものだ」との見方を示した。

なお、これに先立ち、20日、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、最高会議にて年次教書演説を行なっていた。