エルドアン土大統領、クリミア脱占領プラットフォーム参加準備あり=ゼレンシキー大統領

ゼレンシキー大統領は、エルドアン大統領にクリミア脱占領プラットフォームへの参加を提案した。エルドアン大統領は、同プラットフォームに積極的に参加すると答えた。

16日、ゼレンシキー大統領がイスタンブル訪問時のエルドアン・トルコ大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムのトルコ特派員が伝えた。

ゼレンシキー大統領は、「ウクライナにとって、トルコによる主権と領土一体性の支持は極めて重要だ。エルドアン大統領は、ロシアにより違法に拘束されているウクライナ人とクリミア・タタール人の政治囚を解放する上で、個人的に積極的に努力していくことを明言した。私はまた、トルコに対し、私たちのプロジェクト『クリミア・プラットフォーム』への参加に招待した。それは、クリミア住民の権利保護とウクライナの半島の脱占領に向けた、国際パートナーたちの連帯の手段である。大統領は、このプロジェクトを支持する準備、積極的に参加する準備があるとのことであり、その点、(編集注:エルドアン)大統領に感謝している」と発言した。

ゼレンシキー大統領はまた、エルドアン大統領とドンバス情勢についても話したと伝えた。

エルドアン大統領は、トルコはクリミアの併合を認めていないし、今後も認めないと強調した。

エルドアン大統領は、「私たちは、ウクライナを私たちの地域の安定と安全の点で重要な国として受け止めている。私たちは、ウクライナの領土一体性と主権を常に支持してきたし、支持しているし、支持していく。クリミアの併合は認めなかったし、今後も認めない」と述べるとともに、「私たちは、ウクライナの人々と国家とともに、クリミア・タタールをサポートし続ける」と発言した。

またエルドアン大統領は、ウクライナ東部情勢については7月27日に始まった停戦体制を歓迎した。大統領は、「どんなサポートも支援も提供する準備がある。欧州安全保障協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)は、2期連続でトルコの外交官が団長を勤めているが、そのSMMにおける私たちのサポートも続ける」と発言した。

なお、16日、ゼレンシキー大統領はトルコを公式訪問していた。