「ドンバスの停戦は80日続いている」=ゼレンシキー大統領、ウクライナ防衛者の日に演説

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ゼレンシキー大統領は、東部ドンバス地方にてすでに80日続いている停戦につき、破綻の試みはあるものの、安定して続くことを期待していると述べた。

ゼレンシキー大統領が10月14日の「ウクライナ防衛者の日」関連式典時の演説にて発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー大統領は、「ウクライナ防衛者の日。これは、何百年にもわたって私たちの大地を守り続けてきた人たちの日であり、2014年にロシアの侵略からウクライナを守った人たち、今日も守り続けている人たちの日である。この戦争は、私たちに甚大な損失をもたらした。その中で最も痛みを覚えるのは、人命、私たちの独立、ウクライナのために亡くなった最高の子どもたちの喪失である。(中略)今日、私たちは、戦争を止めるため、私たちの英雄を失わないためにあらゆる可能なことを行なっている。ウクライナに望ましい平和が生じるようにあらゆる可能なことを行なっている。今日は、停戦発表から80日である。そして、停戦破綻の試みこそあるが、私たちは、ウクライナ東部の静寂が安定し、恒常的なものとなることへの希望を抱いている」と発言した。

写真:大統領府

大統領は、ウクライナにおける平和達成は、政権が軍のケアをしなくなることを意味しないと指摘した。大統領は、「反対に、今日私たちは、ウクライナ軍の最大限の発展に注力している。私たちは、ウクライナの安全保障・防衛分野への支出を増やしており、国際パートナーたちと防衛能力強化のために積極的に作業をしている。(中略)強力な軍のみが、独立したウクライナの更なる平和、自由な発展を守ることができるのだ」と強調した。

なお、10月14日は、ウクライナでは「ウクライナ防衛者の日」と定められている。この日はまた、生神女庇護祭、ウクライナ・コサックの日、ウクライナ蜂起軍の日でもある。

なお、ウクライナ防衛者の日は大統領令により、2014年10月14日から定められている。その際、それまでの2月23日の「祖国防衛者の日」は廃止されている。