ウクライナはコロナ対策で完全封鎖はできない=保健相

ウクライナは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策で、国の完全封鎖を行うことはできない。

8日、マクシム・ステパノウ保健相が記者会見時に発言した。

ステパノウ大臣は、「感染者増加により14日間の完全封鎖を導入したイスラエルや、欧州の複数国家が取ったような手段は、私たちは現在採用することができない」と発言した。

大臣は、感染の連鎖を断ち切らねばならないとしつつ、基本的な防疫ルールを守らなければ、医療システムは負荷に耐えられなくなると指摘し、他方で、厳しい制限措置の導入は経済に悪影響を及ぼすと発言した。

大臣はその上で、医療システムと経済の活動を両立させるために専門家に相談していくと述べ、「経済が機能しなければならない。人々が仕事に行き、給与を得なければならない。私たちはバランスを見つけなければならない」と発言した。

なお、10月8日、ウクライナ国内の前日の新型コロナウイルス感染(COVID-19)新規確認事例は二日連続過去最多となる5397件だと発表されている。