ロシアがクリミアを利用できないようにすべき=ヴォルカー元米国務省ウクライナ代表

カート・ヴォルカー元米国務省ウクライナ担当特別代表は、ロシア政権がクリミアを利用できなくなるように制裁を利用し、クリミアに入港した全ての船をその他の港に入港できないようにすべきだとの見方を示した。

1日、ヴォルカー氏が米ウクライナ・ビジネス評議会が主催したオンライン会議の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ヴォルカー氏は、「ロシアがクリミアを、とりわけセヴァストーポリ港が利用できなくなるように行動しなければならない」と指摘した。

同氏は、プーチン露大統領にとってクリミア併合の代償を高めるためには、米国のみならず欧州の全ての国の努力が必要だと発言した。

ヴォルカー氏は、「全ての国が欧州連合(EU)の科した制裁を利用するのだ。その制裁に従えば、クリミアの港に入港する船舶は全て制裁に抵触することになり、密輸を行っている船だとみなされ、その船はその他の港に入港することができなくなる」と説明した。

同氏は、何よりロンドンに本部を持つ国際海事機関(IMO)がクリミアへ入港する船の移動の監視を行わねばならないと指摘した。