ゼレンシキー大統領「優先課題は戦争終結と領土の返還」

ゼレンシキー大統領は、自身にとっての主要な優先課題は戦争の終結とウクライナ領の返還だと発言した。

大統領がオーストリア紙Wiener Zeitungへのインタビュー時に発言した

大統領は、大統領選挙時の公約実現について問われると、「私が何か約束する時は、それは単なる空虚な言葉ではない。戦争の終結と、ウクライナ領の返還、それが私の主要な優先課題だ。それは何かしらのロマンチックな約束なのではない」と発言した。

同時に大統領は、その約束を実現することは簡単ではないとコメントした。大統領は、「しかし、私たちはすでに多くのことを達成した。私たちは、140名を人質から取り戻した。私たちは、軍の引き離しを行なった。そこではもう攻撃が行われておらず、ほぼ誰も死んでいない。1人の死の例外を除き、7週間にわたり死傷者はなかった。それは皆が見ており、欧州も見ている。時々分離主義者から攻撃があるが、しかし、私たちはそれに反撃していない。それは良いことだ」と発言した。

大統領また、現時点でドンバス地方の非政府管理地域では人道災害が観察されており、多くの人が新型コロナウイルスに感染していると伝えた。

大統領は、「ドンバス被占領地に住む人々もまた、前線の向こう側(政府管理地域)に住むウクライナ人の方が良い(生活をしている)というのを見ている。被占領下ドンバスの炭鉱では、全てが悪い。彼らは普通の給与を受け取っていないし、水や電気の高い料金を支払わなければならない。もし人々の忍耐がある時尽きたら、もしかしたら騒動が起きるかもしれない」と発言した。

その上で大統領は、被占領下ドンバスでの内部紛争はあり得ると述べ、その理由は、生活が悪いからであることと、被占領地にも多くの親ウクライナ的住民がいることを挙げた。