EUはケルチ橋建設関連の対露制裁も拡大する=記者

欧州連合(EU)は、ロシア領と被占領下ウクライナ領クリミアを結ぶ通称ケルチ橋の建設に関与した15名の個人と複数法人に対して、近々制裁を発動する。

ラジオ・リバティー通信のリカルド・ヨズヴャク記者がツイッター・アカウントに書き込んだ

ヨズヴャク記者は、「EU大使たちは、ウクライナの領土一体性を弱体化させたとみなされている175名の個人と44の法人に対する制裁の6か月間の延長を採択した」と伝えると同時に「近々約15名の個人と複数の法人が、ケルチ橋の建設によってこの(編集注:対露制裁)リストに加えられる」と書き込んだ。

なお、ロシアは、2016年2月にケルチ海峡城にて、被占領下クリミアとロシア領クラスノダール地方を結ぶ19キロメートルの橋の建設を開始し、2018年5月には橋の自動車道部分が完成したと発表していた。これに対して、ウクライナは、2018年2月、ウクライナは、ロシアによる国連海洋法条約(UNCLOS)違反に関する覚書をハーグの国際仲裁裁判所に送付している。覚書には、とりわけケルチ橋の建設、ケルチ海峡の航行の自由の制限、橋の建設によりアゾフ海への大型船の移動が実質的に不可能となっていることなどの違反が指摘されている。

2019年、欧州理事会は、ケルチ橋建設に関わった6のロシア企業に対して制裁を発動している。