ウクライナはベラルーシ政権の非友好的な行動には行動で返答していく=外相

ウクライナは、ベラルーシ政権の非友好的な行動には、言葉でなく、行動で返答していく。

4日、ドミトロー・クレーバ外相がオンライン記者会見時に発言した。

外相は、「私たちは、ベラルーシの行動に対し、断固として対応していく。(中略)言葉に対しては言葉で、行動に対しては行動で返答する。例えば、ベラルーシがロシアにワグナー(編集注:ロシア民間軍事会社「ワグナー」傭兵)を明け渡したが、その重要な瞬間を受け、私は(ウクライナ)大使を協議のために召還した」と説明した。外相は、最近ベラルーシ政権から聞こえてくる非友好的声明に関連し、「言葉には言葉で返答していくし、行動には行動で対応していく」と発言した。

外相はまた、召還したイーホル・キジム駐ベラルーシ・ウクライナ大使は今もキーウ(キエフ)に協議のために滞在しており、今週は最高会議にてベラルーシ関係に関する会議に出席したと伝えた。

その他、クレーバ外相は、ベラルーシ側の最近の声明が全くもって事実に反しており、両国関係にとって極めて否定的な環境を生み出していると指摘した。続けて外相は、「特別に不快なのは、ロシア連邦がベラルーシ国内の出来事をかなり効果的にコントロールしている中、ベラルーシ側(外務省)のパートナーたちは、我々のしていない行動でウクライナを非難していることだ。実際には、現在そのような行動をしているのは、(ウクライナでなく)ロシアなのだ」と指摘した。

外相は、ウクライナ側は、現在のベラルーシ政権のそのような声明は今後も続くということを理解していると述べつつ、同時に、ウクライナはベラルーシ危機に対して、自らの国益にのみに従って行動しなければならないと強調した。

外相は、「(国益とは)第一に、国家安全保障。第二に、ベラルーシ領にいるウクライナ国民の保護。第三に、ベラルーシ関係における私たちの経済利益の保護だ。状況を検討する際には、常に包括的でなければならない。一つ一つの言葉に対して、慌てたり、どたばたしたりすべきではない。なぜなら、非常に複雑なゲームが進んでいるのであり、私たちはこのゲームの中、ウクライナにとっての否定的結果を最小化しなければならないからだ」と発言した。

なお、これに先立ち、8月28日、クレーバ外相は、ウクライナは、ベラルーシの緊迫した状況を受けて、ベラルーシとの全ての公的会談の準備・実施を停止したと発言していた。