ルカシェンコは2014年にベラルーシ・ウクライナ同盟の創設と自らの大統領就任を提案していた=トゥスク前欧州理事会議長

ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は、2014年に始まったロシア・ウクライナ間の紛争の解決を目的に、欧州連合(EU)の政治家に対して、ベラルーシ・ウクライナ同盟を創設し、自らが大統領に就任することを提案していた。

ドナルド・トゥスク前欧州理事会議長(元ポーランド首相)がポーランドのウェブポータル「Onet」へのインタビュー時に発言した

トゥスク氏は、「私はこれから話すことを今まで話したことがない。ウクライナ危機の最も激しかった時、ベラルーシ政権が、EU、ロシア、ウクライナの間の仲介のような役割に招待されたという状況があった時のことだ。ルカシェンコが私のところに電話をかけてきて(その時私はまだポーランド首相だった)、彼は、自身がウクライナ問題の平和的解決の保証人となる可能性について、EUを説得するよう直接的に提案してきたのだ。その際彼は、自分が2国の大統領に就任するベラルーシ・ウクライナ同盟を作る自身の提案をサポートするよう要請していた」と発言した。

そしてトゥスク氏は、ルカシェンコ氏はその際それがロシアの侵略行為を止める唯一の手段かのようにほのめかしていたと指摘した。

同時に同氏は、ルカシェンコ氏の動機について「彼は、ウクライナの面倒を見ようとしてではなく、自らの政権を失うのを恐れて、そのようなことをしたのだ。当時、ロシアがクリミアの併合で止まらないのでは、と皆が恐れていたし、ルカシェンコ氏も状況がコントロールできないほどに展開すること、それによりウクライナだけでなくベラルーシも犠牲となることを恐れていたのだ。そのような展開は、彼にとって終わりを意味する可能性があったからだ」と発言した。