ゼレンシキー大統領、フォンデアライエン欧州委員長と電話会談 EU財政支援を協議

ゼレンシキー大統領は28日、フォンデアライエン欧州委員長と電話会談を実施し、10月1日に予定されるウクライナ・欧州連合(EU)首脳会談の準備につき協議を行なった。

大統領府広報室が伝えた

発表によれば、両者はウクライナ・EU間の主要議題、ならびに戦略的パートナーシップ強化やウクライナ・EU間経済統合の深化に向けて必要な今後の行動について意見交換を行った。ゼレンシキー大統領は、10月1日の首脳会談の総括として採択される共同声明が今後の関係構築におけるウクライナとEUの高いレベルの野心が反映されることに期待を表明した。

大統領は、「新型コロナウイルス感染(COVID-19)パンデミック(世界的拡散)に関連する客観的な困難の中も、ウクライナとEUは経済統合を続け、戦略的パートナーシップを強化している。最高会議(国会)は近々連合協定履行となる法律を複数採択する。首脳会合時、ウクライナは同協定履行の進展と重要改革について協議を行なう準備がある」と発言した。

発表には、フォンデアライエン委員長がウクライナの欧州安保協力機構(OSCE)への統合への完全な支持を強調したと書かれている。

ゼレンシキー大統領は、EUによるウクライナへの総額12億ユーロのマクロ安定性支持と国内改革進展のための支援供与の決定の重要性を指摘し、その内の6億ユーロの第一回トランシュが追加的条件なく近々拠出されることへの期待を表明した。

大統領は、「ウクライナ政府は、年内にマクロ財政支援第二回トランシュを受け取れるよう、ウクライナ・EU間相互理解覚書の条件履行の作業を開始した」と発言した。

写真:大統領府