ウクライナ外務省、ベラルーシの拘束された市民の解放を呼びかけ

ウクライナ外務省は、ベラルーシにおいて発生している抗議運動での暴力を非難するとともに、拘束されている抗議者の解放を呼びかけている。

12日、ドミトロー・クレーバ外相がラジオNB出演時に発言した

外相は、「私たちは、暴力を非難しており、拘束された人々の解放、そしてベラルーシ政権とベラルーシ社会の対話を呼びかけている。ウクライナにとっては平和的抗議の権利は政治的・社会的生活の不可分要素であり、私たちは大きな経験を有しているし、対話の不在は対立の激化をもたらし、国家を弱体化させ、そして、その弱体化は常に外部プレイヤーに利用されるのだということを、私たちは述べることができる」と発言した。

外相はまた、「ベラルーシの隣人たち」に対して、対話の道へ進むよう、社会のバランスを見出すよう祈願し、バランスによってこそベラルーシは強固な主権国家であり続けられるのだと指摘した。

これに先立ち、8月9日、ベラルーシでは大統領選挙の最終投票日が終了。同国中央選管は、現役大統領のアレクサンドル・ルカシェンコ候補が約80%の得票で優勢だと発表していた。

この結果に対して、ベラルーシ全国で不満を抱く市民による抗議が続いている。これにより、抗議者と治安機関の衝突が起きており、拘束者や負傷者が出ていると伝えられている。

11日から12日にかけての夜間もベラルーシ治安機関が抗議者を力を行使し排除している。

大統領選挙の有力候補者と見られていたスヴェトラナ・チハノフスカヤ(シヴャトラナ・ツィハノウスカヤ)は、11日にベラルーシを出国し、リトアニアへ移動。ベラルーシ政権から圧力を受けたと考えられている。