「ドンバスの停戦違反を調査する仕組みが必要」=独外相

ドイツのハイコー・マース外相は、ウクライナ東部ドンバス地方のコンタクト・ラインにおける停戦違反事例を調査する特別な仕組みを作るべきだと発言した。

マース外相が露モスクワでの記者会見時に発言した

マース外相は、「停戦違反に関しては、私たちは、その停戦違反を調査する仕組みを作るべきである」と発言した。

外相は、「双方はいつも、相手側が違反したと主張している」と述べ、その仕組みが「誰が停戦に本当に違反しているかを客観的に調査する」ことに役立つようになると指摘した。

マース外相はまた、現在の停戦は、パリの(編集注:2019年12月のノルマンディ・フォーマット(独仏宇露)首脳会談での)決定の実現について多くの議論を行なった後に実現されたものであり、それは「重要なシグナル」であると指摘しつつも、停戦後に、兵力・機器の引き離しや地雷除去、人道問題解決が行われなければならないことを喚起した。

また、同記者会見時、ロシア連邦のラヴロフ外相は、「停戦合意違反の責任の大きな割合は、ウクライナ軍が負っている」と発言していた。

なお、同日の独露記者会見は、モスクワでの両外相の会談後に行われたもの。

現在、ドンバス地方では、7月27日0時から新たな停戦合意が発効している。