ゼレンシキー大統領、イスラム教やユダヤ教のお祝いを国家の祝日にするよう指示

ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、閣僚会議(内閣)に対し、イスラム教のラマザン=バイラム(ラマダン終了を祝う祝日)とクルバン=バイラム(犠牲祭)、ユダヤ教のペサハ(過越祭)、ロシュ・ハシャナ(新年祭)、ハヌカー、ローマ・カトリック教などの復活祭などに国家の祝日の地位を付与するよう作業を行うよう指示した。

30日、関連大統領令第303/2020が大統領府ウェブサイトに掲載された

大統領令には、「閣僚会議に、全ウクライナ教会・宗教団体評議会、ウクライナ国家記憶研究所と連携して、個別の宗教の祝日、具体的には、ラマザン=バイラム、クルバン=バイラム、ペサハ、ロシュ・ハシャナ、ハヌカー、西側典礼の復活祭(ヴぇリクデーニ)などに国家祝日の地位を付与する問題の作業を行い、最高会議に関連法案を提出するよう指示する」と書かれている。

また、同提案は、「国民の憲法上の権利と自由を保障し、全信者の平等な権利と機会を実現し、多民族・他宗教社会であるウクライナ社会の歴史、文化、伝統を称えることを目的とする」と説明されている。

なお、これに先立ち、ゼレンシキー大統領は、本年5月のクリミア・タタール民族代表者たちとの会合の際に、イスラム教のお祝いである犠牲祭と断食月明けの祭りに国家祝日のステータスを付与する大統領令に近々署名する予定だと発言していた

写真:大統領府