スイスはドンバスにて両側の人々を支援している=ソマルーガ・スイス大統領

写真

スイスは、ウクライナとの合意の上で、ドンバス地方のコンタクト・ラインの向こう側(非政府管理地域)とこちら側(政府管理地域)の両側で暮らす民間人を支援している。

21日、シモネッタ・ソマルーガ・スイス大統領がヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領とのキーウ(キエフ)での会談後共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

スマルーガ大統領は、「紛争が国際人道法の侵害であることから、私たちは、その紛争の直接的影響下にある一般人を支援すべく、全力を尽くしている」と発言した。

同大統領は、コンタクト・ライン(編集注:ドンバス紛争発生地域における兵器撤収などの起点としてミンスク諸合意にて定められているライン)の両側に暮らす民間人を支援していると述べ、スイスは、ウクライナとの合意にしたがってこの支援が行えることを非常に嬉しく思うと伝えた。

大統領はまた、スイスはウクライナ東部の紛争の平和的解決をサポートするとし、民間人への清浄な飲料水の提供支援をはじめとする民間人への人道支援提供の方策を実現していると発言した。

なお、同日の両大統領の会談は、キーウ市内のマルインシキー宮殿にて実施された。会談前には、宮殿前にて閲兵式が行われた。

ソマルーガ・スイス大統領は、7月20日から23日にかけてウクライナを訪問している。

ゼレンシキー大統領とソマルーガ大統領は、22日、ドンバス地方を共同で訪問する予定となっている。

写真:大統領府広報室