野党生活党議員「ウクライナに主権はない」と発言 他党議員が非難

17日、野党生活党会派に所属するオレフ・ヴォロシン議員が最高会議議場にて「ウクライナに主権はない」と発言した。この発言に対して、与野党の議員が最高会議議長に対応を求めている。

ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ヴォロシン野党生活党議員は、ロシアによるクリミアでの国民投票実施を非合法と認定するよう呼びかける声明決議案の審議において、自党会派を代表する形で演説を行った際、ウクライナの主権は「完全に他国の管理に明け渡されて」おり、「主権のない国には、ウクライナのクリミアに主権を回復することはできない」と発言した。

議員グループ「未来のため」のタラス・バテンコ議員は、ヴォロシン議員の発言につき「『主権のない国』とのフレーズが、ある議会会派の最高会議議員により述べられた。今この演壇に集まった全ての会派とグループは、最高会議議長に対して、然るべき対応、関連の問い合わせ、治安機関への書簡送付を要請する。そして、その議員は、独立し主権あるウクライナ国家の民を代表すると名乗ることはできないということに、ウクライナ社会が然るべき評価を下すであろう」と発言した。

バテンコ議員は、「私たちはたった今、1000年の歴史を持つウクライナの議会における、第五列の代表者による侮辱の目撃者となったのだ」と強調した。

演壇の周りには、声党、欧州連帯党、人民奉仕者党、「未来のため」グループ、「信頼」グループの議員が集まっていた。