アルメニア外務省、ウクライナ大使を召喚 アゼルバイジャンとの衝突に関する発言受け

アルメニア外務省は14日、同国とアゼルバイジャンの間で緊張が高まっていることに関連し、イヴァン・クレーバ駐アルメニア・ウクライナ大使を召喚した。

アルメニア外務省広報室が発表した

発表には、「7月14日、アルメニア外務省は、イヴァン・クレーバ駐アルメニア・ウクライナ大使を召喚した。シャヴァルシュ・コチャリャン外務次官が同大使と面会した」と書かれている。

コチャリャン・アルメニア外務次官は、ウクライナ外務省が13日に発出したアルメニア・アゼルバイジャン間国境の緊張に関する声明に関して、アルメニア外務省としての評価を伝達としたとのこと。

発表にはまた、会談時、コチャリャン次官が、クレーバ大使に対して、「アゼルバイジャン軍が7月12日に始めたアルメニア・アゼルバイジャン国境北東方面での停戦違反、民間インフラ、民間人居住区への一貫した意図的な攻撃、アゼルバイジャンの攻撃的行動の結果生じた状況について」報告したと書かれている。

これに先立ち、7月13日、ウクライナ外務省は、ウクライナはアルメニアとアゼルバイジャンの間の状況について、アゼルバイジャンの国際的に認められた国境内での主権と領土一体制を遵守することを基本とした政治的情勢解決を支持するとする内容の声明を発出していた。                       

12日、アゼルバイジャン国防省は、アルメニア軍が北部タブシュ地方周辺で火砲によりアゼルバイジャン軍配備地点を攻撃する試みを見せたと発表。発生した戦闘の結果、アゼルバイジャン軍人4名が死亡、4名が負傷したと発表されている。

アルメニア国防省は、これに対し、国境の状況が激化したのはアゼルバイジャン側の進軍の試みを受けたものだと発表。アルメニア側は、自国の警察2名、軍人3名が負傷したと伝えている。