ロシア捜査機関、クリミア・タタール系テレビ局副総裁の指名手配を発表

ロシア連邦捜査委員会捜査総局はクリミア・タタール系テレビ局ATRの副総裁であるアイデル・ムジュダバイェフ氏に対する「テロリズム」の訴追を伝達し、同氏を国際指名手配すると発表した。

25日、ロシア連邦捜査委員会広報室が公表した

発表には、「彼は、インターネットを利用した、テロ活動実施の呼びかけとテロリズムの公の場での正当化にて訴追される」と書かれている。

ロシア捜査委員会はまた、ムジュダバイェフ氏は、「フェイスブックの自らの個人ページに、暴力行為実施と、オレフ・センツォフ氏との今後の交換を目的とした、ウクライナ領に滞在するロシア連邦国民の力を用いた拘束を呼びかける内容の文書を二つ投稿した」と伝えた。

これに対して、ムジュダバイェフ氏本人は、フェイスブック・アカウントにて、同訴追の発表を「明日6月26日のクリミア・タタール旗の日の前に、最高のプレゼントだ」と書き込んだ

同氏は、「クリミア・タタール人として、ウクライナ国民、ウクライナの愛国者として、ロシアのゲシュタポに対し、私の同国との闘いを高く評価したことにつき謝意を伝えたい。私が生きている限り、そして、ロシア占領者の軍靴がウクライナのクリミアとドンバスから出て行くまで、この闘いは続いていく」と書き込んだ。

これに先立ち、ドミトロー・クレーバ外相は、ロシアがムジュダバイェフ氏に対して刑事捜査を開始したことにつき、「政治的迫害だ」と指摘していた。

また、5月22日、ムジュダバイェフ氏は、自らがロシア連邦により正式にテロリストに認定されたと伝えていた。