キーウ市長、防疫措置の再強化の可能性に言及

キーウ(キエフ)市行政府は、新型コロナウイルス感染(COVID-19)件数増加にともない、防疫措置の再強化の可能性を検討している。

26日、ヴィタリー・クリチコ・キーウ市長が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

クリチコ市長は、「ウイルスは退散していない。感染者数が増え続け、市内病院の利用可能な病床数が近日中に急激に減少する場合、私たちは、厳格な制限を再導入しなければならなくなる。それは、公共交通機関の運行を含む。そして、私たちはそのような決定採択に近づいている」と発言した。

市長は、キーウ市の感染状況は最近悪化しているとし、「ご覧の通り、毎日新規件数が増えている。しかし、私たちはビジネスが機能しなければならないこと、人々が収入を得なければならないこと、経済を引き上げる必要があることを理解しており、そのため、制限措置を緩和した。しかし、残念ながら、多くの市民が基本的な防疫ルールを無視し始めたのだ。人々は感染リスクの最も高い公共交通機関や公共の場でマスクをしていないし、距離も保っていないし、多くの人が集まっているのだ」と発言した。

なお、クリチコ市長は、キーウ市にて前日、新型コロナウイルス感染事例数が過去最多となる115件確認されたと発表している。26日朝9時時点で、キーウ市内の新型コロナウイルス感染事例数は、累計4724件となったことが発表されている。