シュレーダー元独首相が露国営石油企業の取締役会長に再任 宇外務省がコメント

ゲアハルト・シュレーダー元独首相がロシア最大の国営石油企業「ロスネフチ」の取締役会長に再任したことを受け、ヴァシーリ・ボドダール・ウクライナ外務次官は、シュレーダー氏は「欧州連合(EU)にてロシアの利益を追求し、欧州連帯を揺るが」していると指摘した。

シュレーダー氏のロスネフチ社取締役会長就任は、独DW通信同社プレスリリースをもとに報じた。

報道によれば、シュレーダー氏は、5日の株主年次会合の結果にて取締役会長に再任されたとのこと。また、露ガスプロム社の参加企業である「ノルド・ストリーム2」社のマティアス・ヴァルニグ総裁も取締役に再任したと書かれている。

本件を受けて、ボドナール・ウクライナ外務次官は、自身のツイッター・アカウントにて、「クレムリンへの忠誠心への支払いは予定通りだ。シュレーダー氏は、またも配当金を受け取るのだ! EU内の第五列(編集注:対敵協力者の意)は、ロシアの利益を追求し、欧州の連帯を揺るがしている」と書き込んだ

なお、元独首相のゲアハルド・シュレーダー氏は、2017年から露最大の国営石油企業「ロスネフチ」社の取締役会長を務めている。ドイツ国内では、ロシア政権のコントロール下にあるロスネフチ社とガスプロム社のためにシュレーダー氏が仕事をしていることについての批判がある。シュレーダー氏自身は、本件は個人的なものだと主張している。なお、シュレーダー氏は、ウラジーミル・プーチン露大統領の友人として知られている。