ゼレンシキー大統領、国民に防疫措置を軽視しないよう呼びかけ 「コロナウイルスは消えていない」

ゼレンシキー大統領は8日、国民に向けて、新型コロナウイルスは消えておらず、引き続き注意して生活しなければならないと呼びかけた。

大統領府広報室が新型コロナウイルス感染拡大対策定例会議での大統領ら出席者の発言を発表した

ゼレンシキー大統領は、「防疫措置の緩和は経済を救っている。しかし、コロナウイルスは消えていないこと、今後もウイルスから命を守らなければならないことは、忘れないでいよう。厳しい防疫措置は無駄ではなかったのだし、私は、それにより多くの命が救えたと確信している。しかしながら、今もまだコロナウイルス感染によって毎日人々は亡くなっているのだ。私たちは、これまでの厳しい措置を再導入をしたいとは思っていない。そのため、情勢展開を把握しつつ、人々に対して、社会的距離(ソーシャルディスタンシング)とマスク着用態勢のルールが守られねばならないことを喚起しよう。残念ながら、私たちは今のところ、大型娯楽行事の開催を許可することはできない」と発言した。

なお、同会議には、内閣と治安機関の代表者が出席していたとのこと。

その際、シュミハリ首相は、政府は、防疫措置を緩和して以降、新型コロナウイルス感染者の数が増えていること、防疫措置のルールが広範にわたり守られていないことを懸念していると述べ、「私たちは緩和を行なったが、しかし人々はコロナウイルスの脅威に意識的でなければならない」と発言した。

また、クリメンコ国家警察長官は、週末の三位一体祭に教会を訪れた国内の信者は約20万人であったと伝えつつ、同時に教会関係者は社会的距離とマスク着用を維持し、宗教行事は平穏に行なわれたと報告した。

会議では、航空便の運行再開についても議論されたとのこと。クリクリー・インフラ相は、6月5日に国内線が再開されて以降の最初の便は満席にはなっていなかったと報告した。

写真:大統領府広報室