【宇独協議】ウクライナ大統領府、ベルリン会談の協議内容を公表

アンドリー・イェルマーク大統領府長官は2日、ベルリン訪問時、ヤン・ヘッケル独首相外政担当補佐官と会談し、ドンバス問題協議を活発させることの重要性につき協議を行なった。

ウクライナ大統領府広報室が公表した

発表には、「イェルマーク大統領府長官は、ドイツへの実務訪問の際のヘッケル独首相外政担当補佐官との会合時、ウクライナはベルリンでの次期ノルマンディ4国首脳会合実施を可能とすべく、12月のパリにおける4国首脳会合の合意を可能な限り早い段階に履行することを主張していると発言した」と書かれている。

発表によれば、ヘッケル独首脳補佐官との会談には、イーホル・ジョウクヴァ大統領府副長官(外政担当)、ルスラン・デムチェンコ大統領顧問、オレクシー・レズニコウ副首相兼一時的被占領地再統合問題担当相、ドミトロー・クレーバ外相、アンドリー・タラン国防相が出席した。

イェルマーク長官は、12月のパリ4国首脳会談後、2回の被拘束者交換が成功裏に実施されたことにつき合意履行の好例だと指摘した。

同時に、長官は、更なる被拘束者交換のためには、国際赤十字委員会(ICRC)代表者が、ドネツィク・ルハンシク両州一部地域(ORDLO)、クリミア、ロシア連邦にて違法に拘束されている人々の下へのアクセスを得なければならない、と発言した。

イェルマーク長官はまた、和平プロセスを進展させるための基礎条件である停戦が重要であると強調した。

その他、発表には、会談参加者がウクライナと欧州連合(EU)との協力についても協議したと書かれている。

イェルマーク長官は、ウクライナ側は7月1日からドイツがEU理事会議長国となることにつき、ドイツによるウクライナの欧州統合願望への支持を期待していると発言した。

また、発表によれば、イェルマーク長官は、ラルス=ヘンドリック・ローレル独経済担当首相補佐官とも会談。発表には、「イェルマーク長官とローレル補佐官は、ベルリンでの会談時、ウクライナとドイツの二国間経済協力問題について協議した」と書かれている。

その際、両者は、ウクライナへの財政支援問題、投資協力について話し合った。イェルマーク長官からは、国際通貨基金(IMF)のウクライナへの次期トランシュ供与をドイツが促していることにつき謝意が述べられた。

両者は、来年上半期に予定されているウクライナ・ドイツ次期ビジネス・フォーラムの開催についても協議を行い、同フォーラムへのメルケル独首相の出席可能性についても話し合った。

なお、2日、クレーバ外相率いるウクライナ代表団がベルリンを訪問し、ドイツ側の外相、首相補佐官、国防相らと会談を実施した。

写真:オリハ・タナシーチューク/ウクルインフォルム