ロシア支配の武装集団との協議はあってはならない=副首相

ロシアとの協議の場である三者コンタクト・グループ(TCG)にて、ウクライナ副代表を務めるオレクシー・レズニコウ副首相兼一時的被占領地域再統合問題担当相は、ドンバス問題協議にて、ロシア連邦が支配する武装集団との協議は行なってはならないと強調した。

18日、レズニコウ副首相が、「ドンバスでは何が起こるか。市民社会の考えの傾向とミンスクTCG、戦闘、パンデミックの最新ニュース」と題するオンライン・ディスカッションの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

レズニコウ副首相は、「(編集注:武装集団とは)直接協議という話は一切ないし、あってはならない」と発言した。

他方で、副首相は、「ミンスク両合意履行のための方策パッケージ」(2015年2月署名)の3項目に「ドネツィク・ルハンシク両州一部地域代表者との合意と協議が不可欠と書かれている」ことを喚起した。

そして、副首相は、「現在、方策パッケージには、どのような手段でその合意が行われるのか、その協議が行われるのかは書かれていない。しかし、要件自体は記載されているのだ。私たちは、外国の大使らと話をするとき、私は彼らに、その手段を模索しており、見つけ出すと説明している。(中略)その際、私たちがどんな条件下でも決して同席してはならない人物(編集注:武装集団)を(協議)対象として認めることは決してない。私たちは、三者フォーマットでのみ話をする。このミンスクのプラットフォームは、名前がそもそも『三者コンタクト・グループ』なのであり、そこに入っているのは、ロシア連邦、ウクライナ、OSCEである」と強調した。

その上で、副首相は、TCG会合に加わる「三者」以外の人々は「招待者」なのだとし、「私たちは現在、彼ら(編集注:武装集団代表者)をロシア連邦側からの招待者として受け止めている。(中略)私たちは、ドネツィク・ルハンシク両州の本当の代表者を加える予定だ。本当の代表者とは、現在ウクライナ政府管理地域に住んでおり、国内避難民のステータスを持っている人々、あるいは登録していなければステータスはもっていないかもしれないが、しかし、確実にドネツィク・ルハンシク両州一部地域代表者としてみなすことができる人々のことだ」と発言した。