第二次世界大戦では5人に1人のウクライナ人が亡くなった=ゼレンシキー大統領

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第二次世界大戦の間、5人に1人のウクライナ人が亡くなった。6年間で、800万人以上のウクライナ人がこの戦争で亡くなっている。

8日、大統領府が、ゼレンシキー大統領による「記憶と和解の日」に合わせて発表されたルハンシク州ミロヴェ町から国民への動画メッセージを公開した

ゼレンシキー大統領は、「コルステピシ村では、3000人の人々が、生きたまま焼かれ、銃殺された。その半分は子どもだった。約7000人がコリュキウカで焼かれ、銃殺された。バービー・ヤールでは、10万人以上が銃殺された。これが、私たちが『二度と繰り返してはならない』と述べる理由だ。だからこそ、私たちは、憎悪や侵略、一つのネイションが世界を支配するなどという狂ったイデオロギーが何をもたらすのかを覚えておかなければならないのだ。大戦の6年間で、800万人以上のウクライナ人が亡くなった。第二次大戦で、5人に1人のウクライナ人が亡くなったことになる。この数字を完全に認識することが果たしてできるのか、私にはわかない」と発言した。

また大統領は、「何百万の失われた運命、墓という形で大地に刻まれた何百万のあざ、眠る前の親の昔話を二度と聞くことのできない何百万の子どもたち、自分の子どもを抱きしめることが二度とかなわない何百万の母親たち、もう誰も戻ってこない何百万の集落、返事のなかった何百万の手紙、何百万の書かれることのなかった本、詩、歌、何百万の伝えられることのなかった『あなたを愛している』という言葉。これら全てが、類似のことは二度と繰り返してはならないという、人類にとっての何十億の理由なのだ」と強調した。

なお、ウクライナでは、5月8日は第二次世界大戦の終わりを記念し「記憶と和解の日」と定められている。