国境警備隊員がクリミアとの境界線で露治安機関に拘束=保安庁

ウクライナ保安庁(SBU)軍事防諜班は、ロシア連邦保安庁(FSB)が、被占領下クリミアとの行政境界線上にて、ウクライナの国境警備隊隊員を違法に拘束したと発表。その後、同隊員は、意図的に境界線を越えたとの自白を強要させられたという。

27日、SBU広報室が発表した

発表には、「SBU作戦部隊隊員は、ウクライナ国境警備隊の兵長が一時的被占領下クリミア自治共和国との行政境界線上にてロシア連邦FSB代表者により違法に拘束された事実を確認した。拘束後、このロシア特殊機関の代表者は、暴力と拷問を通じて、同ウクライナ国民に対して、半島との境界線をあたかも意図的に越えたとの自白を強要させようとした。また、FSBは、同人物に対して、国境警備隊部隊の戦闘配備計画に関する情報獲得のための秘密協力を望んだ。ロシアFSB代表者たちは、強要と、あたかも意図的に越境したとする自白の動画撮影を終えた後、このウクライナ隊員を(編集注:大陸側ウクライナの)通過検問地点『カランチャク』へと移送した。その後、SBUは、同隊員の違法拘束とロシア連邦FSBとのコンタクトを状況に関し、情報調査を行なった」と書かれている。

その他、SBUは、ロシア連邦と一時的被占領地への渡航は控えるよう勧告しつつ、外国、国外組織、その代表者に出された犯罪課題を遂行することなく、ウクライナ国家機関に自発的にこれら外国機関・人物とのコンタクト、受け取った課題について報告した場合、刑事責任は免除されることを喚起した。