与党幹部、「銀行法案」採択は5月10、11日の見込みと指摘

ダヴィド・アラハミヤ最高会議人民奉仕者党会派長は、国際通貨基金(IMF)の支援条件となっている通称「銀行法案」こと、銀行活動規定メカニズム補完に関する改正法案の第二読会での採択は、5月10日か11日に行われる可能性があると発言した。

27日、アラハミヤ氏がICTV局出演中に発言した。

アラハミヤ氏は、銀行法案採択の見込みにつき、「彼ら(編集注:最高会議関連委員会)は、今日その(修正案の)一覧の作業を確かに終えた。そして、その表が集められている。集められた表は、全最高会議議員に配られ、内容把握のために10日間待たなければいけない。その間、私たちは木曜日(4月30日)にも、新たに採択されrた『修正案スパム』対策法にのっとった新しい個別手続きを初めて適用することになる。適用を226名(過半数)で支持し、それから、10日間が経過したら、私たちは本会議に(銀行法案を)持ち込む。私は、特別手続きによる法案審議は1日を超えないと思う。つまり、10日間ということは、おおよそ5月10日ぐらいになるだろう。5月10、11日だ」と発言した。

なお、2020年3月30日、最高会議は、銀行活動規定メカニズム補完に関する改正法案(通称「銀行法案」)を第一読会で採択している。同法案は、民間の銀行を国営化あるいは解体したこれまでの中央銀行の決定を無効化することと国家予算から補償金を元銀行所有者に戻すことを不可能とする内容。

同法案採択は、国際通貨基金(IMF)によるウクライナへの次期トランシュ供与の条件の一つとなっているもの。もう一つの条件となっていたのは、農地市場法案採択であり、同日既に第二次読会で採択されている。

マリューシカ司法相は、最高会議が通称「銀行法案」を第二読会で採択した場合、国営プリヴァト銀行を旧所有者の大富豪(オリガルヒ)イーホル・コロモイシキー氏に返還することは99%不可能となると発言している。