ボレルEU上級代表、ウクライナから期待する改革を列挙

ジョゼップ・ボレル欧州連合(EU)上級代表は、ウクライナがEUの全ての加盟国の政治制度の基本となっている分野の改革を実行することを期待していると発言した。

22日、ボレル上級代表がオンラインEU外相会合後の記者会見時に記者の質問に答える形で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ボレル上級代表は、「私たちがウクライナから期待していることは何か?義務の履行と改革の履行だ。それは皆がよく知っていることであり、法の支配、報道の自由、汚職との闘いである。この観点で、ゼレンシキー大統領は多くのことを行なっている。しかし、私たちは同時に障害についても知っている」と発言した。

上級代表は、複数の法案には、例えば、表現の自由関連の法案には数千の修正が加えられたことを喚起し、それら修正は法律とコンセプトを意図的に乖離させるために行われたものであったと指摘した。

その上で、ボレル上級代表は、「私は、そのような大量の修正案に対しても作業できるように、最高会議議員たちが手続きを変更しなければならないと思っている。その観点から、私たちは、彼らの努力を支持している。私は、(ウクライナにおける)法の支配、汚職との闘い、裁判機構の独立、報道の自由を主張している。それ以上でもそれ以下でもない。これら全てが、EU加盟国の政治システムの基本なのだ」と指摘した。

なお、ボレル上級代表は、新型コロナウイルス感染の世界的拡大(パンデミック)によりウクライナ訪問をキャンセルしており、渡航が可能になったら最初の外遊でウクライナを訪問すると表明している。

写真:CLAUDIO ÁLVAREZ