大統領広報官、被拘束者交換にコメント

16日、ユリヤ・メンデリ大統領広報官は、ゼレンシキー大統領は被占領地とロシア領に拘束されているウクライナ国民全員を帰還させるためにあらゆる努力をしていると伝えた。

メンデリ広報官がフェイスブック・アカウントにて伝えた

広報官は、ウクライナ政権は拘束されている人物の家族の苦しみを理解しているとし、「大統領は、被占領地とロシア領にて拘束されている全てのウクライナ国民を帰還させるべく、あらゆる可能な努力を行なっている」と伝えた。

広報官は、同日の被拘束者交換につき、人命は何物にも比べられないと強調し、「確認済みの被拘束者を取り返すことを諦める理由があってはならない。第一に、交換プロセスは多くの要素からなるし、人物確認が難しい。第二に、どのような提案も拒否した場合、それはリスト掲載人物の削減を意味する。他の誰かとの交換とはならない。第三に、どんな政権もどんな人間も、ある者は生きるべきだが、別の者はそうではない、ある者には拷問を受けさせ続け、ある者は救う、ということを選ぶことなどあってはならない」と強調した。

これに先立ち、4月16日、ゼレンシキー政権が樹立してから3度目となるロシア側との被拘束者交換が実施され、ドンバス地方の被占領地から20名のウクライナ国民が政府管理地域へ帰還した。解放された者は、多くが民間人であり、また2名の軍人も含まれる。

交換が行われたのは、ドネツィク州のマヨルシケ通過検問地点とルハンシク州のシチャースチャ市。交換の際、ウクライナ側は被占領地に14名の人物を引き渡している。その際、4名が交換と政府管理地域から被占領地への引き渡しを拒否したとのこと。

写真:大統領府