大統領、復活祭の典礼に出かけず、テレビで視聴するよう国民に呼びかけ

ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、19日の復活祭を前に、全国テレビ局との間で各教会の復活祭時の典礼を放送することで合意したと伝え、3月より続く防疫方策の期間の長さは国民の復活祭時の行動に左右されると指摘した。

14日、ゼレンシキー大統領が国民への呼びかけ動画にて発言した

大統領は、「あなた方にもう一度、復活祭は家にいるよう呼びかける。そして、世論調査によれば、約90%のウクライナ人が家にいるよう予定しているとのことで、私はそれを嬉しく思う。私たちは、ウクライナのメディアグループと合意をした。あなた方は、全ての教会の典礼をウクライナのテレビチャンネルで視聴することができる」と発言した。

大統領は、「家にいて」との呼びかけは、復活祭にのみ関係するのではなく、ピクニックや人の家へ遊びに行くことも控えるよう改めて指摘した。

大統領はまた、キーウ(キエフ)市内のペチェルシク大修道院にて、新型コロナウイルスへの感染が100件近く確認されており、その内2件が死亡事例であることを喚起した。

その上で大統領は、「一人一人が、今年は伝統を変えなければならないということを理解している。そして、それは自らの安全のためにすることなのだ。それは、国民の成熟、知恵である。あなたの復活祭時の行動、あなたの規律にて防疫方策の期間の長さが左右されていく」と強調した。

また、大統領は同日、フェイスブック・アカウントにて、4月18〜19日の各教会における復活祭の典礼のテレビ局での放送時間を発表した。

発表によれば、ギリシャ・カトリック教会の典礼はICTV局と公共放送局が、ウクライナ正教会(統一・独立)の典礼は1+1局と公共放送局が、ウクライナ正教会(モスクワ聖庁)の典礼はウクライナ局とインテル局が放送する。

写真:大統領府