シュミハリ首相、自身の被占領下クリミアへの水供給発言につき説明

政府は、クリミアがウクライナに返還されるまで同半島への水供給はできない。

6日、デニス・シュミハリ首相がフェイスブック・アカウントにて、前日の自身のテレビ出演時の発言の詳細を説明した

シュミハリ首相は、「政府は一時的占領下にあるウクライナ領クリミアに暮らすウクライナ国民のことを忘れていないということを、私はもう一度強調したい。私たちは、彼らを支援したい。私たちは、彼らが私たちのケアを感じて欲しいのだ。実際には、技術的理由により、人々のところへ向かう水と、軍事基地へ向かう水を分けることは不可能である」と書き込んだ。

首相は、「その命題はテレビスタジオの騒音の中でかき消されてしまった」と述べている。

その上で、首相は、「立場は変わらない。私たちは自国民に水を供給したいが、それは不可能であり、クリミア半島の脱占領化・ウクライナへの返還まで供給の技術的手段を有していない」と強調した。

これに先立ち、5日夜、シュミハリ首相は1+1局の生放送番組に出演した際に、被占領下クリミアにはウクライナ国民が暮らしているのだから水を供給しなければならないと発言していた。

シュミハリ首相は、「被占領下クリミアへの水供給問題は、占領国との貿易問題ではなく、何らかのビジネスの問題でもなく、クリミアに暮らす人々を前にした人道的責任の問題なのだ。クリミアに水を供給しなければ、人道災害が生じる。(中略)そこにはウクライナ国民が暮らしており、私たちはウクライナ国民のために水を止めてはいけないのだ」と述べ、「クリミアはウクライナであり、占領国はそこに暮らすウクライナ国民のために責任を負うことはできない」と発言していた。

写真:閣僚会議