【国連安保理】ロシアは自国民を「DPR」の幹部ポストに任命=宇外務次官

ロシアは、ミンスク諸合意履行の話になるといつも、ウクライナを指差して「ウクライナが地元政権代表者と直接対話をすべきだ」と主張しているが、新たにいわゆる「ドネツィク政府」の代表者に任命されたのは、シベリア生まれのロシア国民、最近までイルクーツク州副知事だった人物である。

18日、国連安保理におけるウクライナ問題会合の際に、キスリツャ外務次官が発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

キスリツャ次官は、「最近、『ドネツィク政府』の代表代行に任命されたウラジーミル・パシュコフという人物は、どの程度『地元民』なのであろうか。(中略)彼は、シベリア生まれのロシア国民であり、ロシアの海軍学校を卒業し、最近までロシアのイルクーツク州で副知事を務めたいた人物である」と説明した。

次官は、「シベリアから来た人物が、私たち、ウクライナ国民に対して、ウクライナ領において、あれをせよ、これをせよと言うことを、正当化することなどできない」と強調した。

なお、これに先立ち、ロシアが占領しているドネツィク州一部地域にて、新たに『DPR政府代表』に任命されたのは、以前ロシアのイルクーツク州副知事を務めていたウラジーミル・パシュコフ氏であることが判明した。ロシア大統領府は、本件につき、パシュコフ氏は、「DPR政府」代表に「一民間人」として就任したのであり、「ロシア連邦は代表していない」とコメントしている。