ゼレンシキー大統領は露大統領側近と会っていない=メンデル報道官

ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、ロシア連邦のニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記と会っておらず、話もしていない。

14日、ユリヤ・メンデリ大統領報道官が、調査報道番組「スキーム 詳細の中の汚職」の内容に触れて、自身のフェイスブック・アカウントにて書き込んだ

メンデリ氏は、「番組スキームのストーリー内で唯一容易なのは、大統領とロシア連邦代表者のパトルシェフとの会談の事実を否定することだ。なぜなら、彼らは本当に会っていないし、話もしていないからだ」と書き込んだ。

同時に、同氏は「関係のない事実を並べて、大統領は社会の知らないところでロシアの高官と合意した、などという結論に至ることは難しいものだ」と書き込んだ。

これに先立ち、13日、調査報道番組「スキーム」は、1月8日のゼレンシキー大統領がオマーンの首都マスカットからキーウ(キエフ)へ緊急帰国した際に利用したチャーター便は、その前にモスクワからオマーンに飛行したものであったと報じていた。記者たちは、そのチャーター便に乗って、モスクワからニコライ・パトルシェフ露安全保障会議書記がオマーンに渡航していたとし、ゼレンシキー大統領と同書記の会談の可能性を指摘していた。

アンドリー・イェルマーク大統領府長官は、同報道は正しくないとし、客観的な情報も根拠となる事実もないものだと発表している。

なお、1月5日、ウクライナ大統領府は、ゼレンシキー大統領のオマーンへの渡航は、全て私費で行なわれており、滞在はプライベートのものだと公表していた。