ウクライナ外務省、英国の過激主義対策ハンドブックへの宇国章掲載につき、公式コメント求める

ウクライナ外務省は、英国警察の過激主義対策ハンドブックにウクライナの国章が加えられた件につき、英国外務省と警察からの公式コメントを待っており、本件事実が確認された場合には、国章をリストから除外するよう要求する。

20日、ウクライナ外務省がコメントを発出した

コメントには、「ウクライナ外務省は、英国治安機関が拡散している『過激主義対策ハンドブック』にウクライナの国章『三又の矛』が加えられたとの英国報道に注意を向けた。(中略)現在、私たちは、英国外務省と警察の公式コメントを待っているところである。当該事実が確認された場合には、私たちは、ウクライナの国章をハンドブックから除外するよう要求する」と書かれている。

また、外務省は、「ウクライナ国章と過激主義との関連付けは、いかなるものであれ、ウクライナ国内外の数千万のウクライナ人の気分を害するものである」と強調している。

これに先立ち、在英ウクライナ外務省が、ウクライナの国章である三又の矛の、英国の医療関係者・教育関係者向けの過激主義対策ハンドブックからの除外を求めていることが報じられた。

同ハンドブックの写真のページには、極右団体のマークやシンボルが掲載されており、その中の「タトゥー」の部分に、「ウクライナの三又の矛(ナショナリスト)」と書かれ、ウクライナの国章が載せられていた

その他、白人至上主義の思想を持つ団体のページには、国家警護隊アゾフ連隊のシンボルが載っている。その他、本文部分には、抗議団体「対絶滅蜂起」やその他動物保護団体や環境保護団体が掲載されている。

このハンドブックは、過激主義との闘いを目的とするプログラム「予防」の一環で、英国全土で医療関係者や教育関係者向けに拡散されるものとのこと。