ホンチャルーク首相、大統領と内閣につき「私たちはチームであり、チームのままでありたい」

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オレクシー・ホンチャルーク首相は17日、最高会議での演説の際に、政府はゼレンシキー大統領の政治的決定に期待しつつ、通常どおり仕事をしていくと発言した。

ウクルインフォルムの記者が伝えた。

首相は、「最近、政府に関して絶大な数の情報攻撃・情報操作が行なわれている。それら攻撃・捜査の目的は、チーム内の対立を作り、あたかも誰かが大統領を尊敬していないかのようなイメージを作り出すことだ。それは間違いだ。私たちの共通の立場は、私たちが一つのチームであるということ、一つのチームであり続けたいというものである。そのため、大統領が誰がチームの中のどのポストで働くか、という決定を採るまで、ウクライナ政府は通常どおり仕事を続ける。私たちの政治勢力のリーダーからの政治決定を待っている」と発言した。

首相はまた、閣僚会議議長宛に辞表は書いており、大統領の役割に関しては「その辞表を議会にいつでも提出できる権利」を書き加えたのだと伝えた(編集注:ウクライナ憲法上、首相の解任審議は最高会議が行なう)。

写真:ヴォロディーミル・タラソウ/ウクルインフォルム

ホンチャルーク首相は、「私たちは一つのチームだ。私たち皆が、ヴォロディーミル・ゼレンシキー氏のおかげで、国を変えるために政権入りしたのだ。私たち皆が彼を尊敬しているのであり、私たちにとって、チームの中に100%の信頼があることが原則的に重要なのだ」と発言した。

これに先立ち、17日、ホンチャルーク首相は、フェイスブック・アカウントに、首相ポスト解任の辞表を書き、ゼレンシキー大統領に送ったと書き込んでいた。首相は、その理由として、自身と内閣が大統領を尊敬していないかのようなイメージを払拭するためだと述べ、今後も内閣は仕事を続ける意向も示していた。

15日夜、動画掲載サイト「ユーチューブ」にホンチャルーク首相、マカロヴァ財務相、ロジュコヴァ中銀第一副総裁などとされる人物の経済問題についての会話の音声データがアップロードされた。これら人物の会話は、ゼレンシキー大統領との面会前に、彼らが米ドルレートや経済問題についての内容となっている。この会話の中で、ホンチャルーク首相らしき声の人物がゼレンシキー大統領につき「彼は経済はほとんど素人だ」と述べる場面があった。

これに対し、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は17日、複数治安機関に対して、2週間以内にオレクシー・ホンチャルーク首相、閣僚、中銀代表者の会話の盗聴に関与した人物を明らかにするよう要求している。