ポロシェンコ欧州連帯党党首、ホンチャルーク首相を擁護

ペトロ・ポロシェンコ野党欧州連帯党党首(前大統領)は、オレクシー・ホンチャルーク首相の声とされる会話記録を巡るスキャンダルは、「非ウクライナ的勢力」により計画されたものだろうとの考えを示した。

16日、ポロシェンコ氏がフェイスブック・アカウントにて伝えた

ポロシェンコ氏は、「首相の録音を巡る状況は、ウクライナ発のシナリオではない。首相と政権の経済関係幹部の会話の中で述べられていたのは、経済状況の挑戦とリスクに対する完全に全うな評価である。この挑戦とリスクに対しては、どのように対抗するかを分析して対応する必要がある」と発言した。

同氏は、「全く持って非ウクライナ的勢力が偽のスキャンダルで混乱を巻き起こそうとしている」と補足した。

同氏は、「ウクライナ政府への攻撃をどのテレビ局が報じたか見て欲しい。ロシアのテレビ局だ。そして、ある有名なオリガルヒのところだ(編集注:コロモイシキー氏)。攻撃の理由は何か?既に国営化された非常に大きな銀行に関して、国政を守る者たちを攻撃している。その銀行を通じて、何百億、何千億のフリヴニャがウクライナの金融・銀行システムから持ち出されていたのだ。それが真の理由だ」と指摘した。

ポロシェンコ氏は最後に、欧州連帯党はこのスキャンダルの拡大に加わらないと発言した。

これに先立ち、15日夜、動画掲載サイト「ユーチューブ」にホンチャルーク首相、マカロヴァ財務相、ロジュコヴァ中銀第一副総裁などとされる人物の経済問題についての会話の音声データがアップロードされた。これら人物の会話は、ゼレンシキー大統領との面会前に、彼らが米ドルレートや経済問題についての内容となっている。この会話の中で、ホンチャルーク首相らしき声の人物がゼレンシキー大統領につき「彼は経済はほとんど素人だ」と述べる場面があった。