ウクライナ、クリミア領空侵害違反の罰金をカザフスタン航空会社から初受領
ウクライナは、クリミア領空侵害による罰金を半島占領以降初めて受領した。額は13万6000フリヴニャ。
27日、ウクライナ空軍司令部が国家航空局のデータをもとにフェイスブック・アカウントにて発表した。
発表には、「クリミア自治共和国併合後、ウクライナは、2014年3月時点で既に、全ての航空会社に対してシンフェローポリ空港への離着陸を禁止し、半島全体の領空を閉鎖した。以降、領空侵害の数は、20万を超えているが、そのうち一件においても誰も責任を負っていない。そして、今回初めて、ウクライナの領空使用禁止違反に対する罰金の支払いが行われた」と書かれている。
国家航空局の発表によれば、2019年8月8日にカザフスタンの会社「ユーロ・アジア・エア航空」の航空機が被占領下クリミア上空の禁止領域を飛行。その後、2019年11月7日、民間航空分野の違法行為に対する罰金請求の決定が出されていたという。
同局は、「毎日クリミアにて100近い離着陸を行い、罰金を全く支払わないロシアの航空会社とは異なり、カザフスタンの航空会社は、自らの罪を認め、自発的にこの支払いを行った」と伝えている。
加えて、ロシアの航空会社の民間機によるクリミア領空違反だけで、罰金総額は既に130億フリヴニャに達していると伝えられた。同局は、「そのため私たちは、カザフスタンの航空会社の出来事が前例となり、ロシアの方々による罰金支払いプロセスの開始に繋がることを期待している」と伝えた。