ゼレンシキー大統領、国家捜査局によるポロシェンコ前大統領の「ミンスク諸合意署名」捜査にコメント

ゼレンシキー大統領は、自分だったら現在のような内容のミンスク諸合意には署名しなかったであろうとしつつ、同時に、自身は署名当時の条件を知らず、確かなことは言えないと発言した。

12日、ゼレンシキー大統領が1+1局番組出演時に発言した。

記者が、国家捜査局がポロシェンコ前大統領によるミンスク諸合意署名に関して国家反逆罪に分類される捜査を開始したことについてコメントを求めると、ゼレンシキー大統領は、「私には本件についてコメントするのは難しい」と発言した。

大統領は、「はっきり言おう。私なら、そのような合意、そのような条件には絶対署名しなかったであろう。しかし、私たちは、どのような条件で署名されたのかを知らないのだ。私個人は知らない。私はそこにいなかったのだ。どのような条件で、あのような形の『ミンスク』が署名されたのか。思うに、単純ではなかったのだろう。そして、私は、『絶対署名しなかったであろう』と言ったが、はっきり言おう、その時は恐らく『絶対に【絶対】とは言ってはいけない』状況だったのだろう」と発言した。

同時に、大統領は、自身は国家捜査局にもその他の治安機関にも影響力を有していないと明言しつつ、同時に、一週間に一回、治安機関代表者との国内情勢に関する会議を開いているとも発言した。

これに先立ち、国家捜査局は、ぺトロ・ポロシェンコ前大統領のミンスク諸合意署名による国家反逆罪の可能性につき刑事捜査を開始していた。

同捜査は、ヤヌコーヴィチ時代の大統領府副長官であるアンドリー・ポルトノウ氏の要請により開始されたことがわかっている。

写真:大統領府