前政権幹部はノルマンディ首脳会談をどう見るか? ポロシェンコ前大統領、ヤツェニューク元首相がコメント

12月9日にパリにて開催されたノルマンディ4国(独仏宇露)首脳会談につき、ペトロ・ポロシェンコ前大統領(欧州連帯党党首)とアルセーニー・ヤツェニューク元首相(人民戦線党党首)がそれぞれコメントした。

ポロシェンコ氏は、自身のフェイスブック・アカウントにコメントを書き込んだ

ポロシェンコ氏は、「高揚する根拠はない。会談が示したのは、ロシアは信頼できないということだ。平和への短い道は、残念ながら存在しない。なぜなら、侵略国の計画の中に平和が含まれていないからだ。プーチンが関心を抱いているのはガスだけのように思える」と書き込んだ。

同時に、ポロシェンコ氏は、ロシア国営ガスプロム社への訴訟を取り下げ、ロシア産ガス供給を受け入れるとの案は『大きな危険だ』と強調した。同氏は、今後しばらくは、その脅威への対抗が優先的計画となると指摘した。

また、ポロシェンコ氏は、ノルマンディ会談の前に集会に参加した人たちに感謝を伝え、「社会が強調したレッドラインは、ノルマンディ首脳会談時に、ウクライナにとっての真のお守りとなったのだ」と指摘した。

ヤツェニューク元首相(2014~16年)は、自身のフェイスブック・アカウントにコメントした

ヤツェニューク氏は、「ゼレンシキー大統領は、パリから新しい『ブダペスト覚書』を持ち帰ることはなかった。プーチンは、新しい『モロトフ=リッベントロップ協定(編集注:第二次世界大戦開戦をもたらした通称独ソ不可侵条約)』を得ることはできなかった」と指摘し、「(ゼレンシキー)大統領は、よくやった」とコメントした。

また、ヤツェニューク氏は、次の協議に向けた準備が必要だとし、「プーチンは、計画をあきらめない。ウクライナには、その計画を止める準備が必要だ」と強調した。

なお、12月9日、パリにて、ノルマンディ4国(独仏宇露)の首脳会談が約3年ぶりに開催された。その際、4首脳は、成果文書を採択している