外務省、国連総会採択のクリミア軍事化決議につき「脱占領のために重要」とコメント

9日に国連総会にて採択された「クリミア軍事化決議」は、ウクライナの被占領地の脱占領化と、黒海・アゾフ海の安全と安定の回復に向けた努力のために重要である。

10日、ウクライナ外務省が、「クリミア自治共和国とセヴァストーポリ市(ウクライナ)、黒海・アゾフ海の一部の軍事化問題」国連総会決議の採択に関するコメントを発出した

コメントには、「決議は、核兵器のセットが可能な兵器・軍事技術品の配備、違法な軍事演習の実施を含む、ロシア連邦による長引くクリミア半島軍事化の行動につき、国際社会による懸念を示している。これらの行為は、黒海地域内外の安定に脅威をもたらし、また環境上の長期的悪影響をもたらすものである」と書かれている。

外務省はまた、この決議により国際社会が、ウクライナが同意していないクリミア半島への渡航は看過し得ないという明確な立場を再確認した他、ロシア連邦に対して、クリミア内の各関連施設・物品に自国法を適用する試みをやめるよう要請したのだと説明されている。

また、外務省は、12月9日に今回のクリミア軍事化決議に採択した全ての国に対して感謝を伝えている。

なお、国連総会は、9日、「クリミア自治共和国とセヴァストーポリ市(ウクライナ)、黒海・アゾフ海の一部の軍事化問題」決議を、賛成63か国で採択した。その際、反対は19か国、棄権は66か国であった。日本は、昨年同様賛成票を投じている。