ロシアが態度を変えない限り、接近は非常に困難=カナダ首相

カナダのトルドー首相は、ロシア連邦が現在の態度を変えない限り、同国との接近は非常に困難と発言した。また、オランダのルッテ首相は、ロシアに対する圧力をかけ続けなければならないと発言した。

3日、カナダとオランダの両首相が、ロンドンで開催されている北大西洋条約機構(NATO)首脳会議(NATO Engages)にて発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

トルドー首相は、「ロシアが受け入れられない態度と行動を取ったため、同国はG8から除外され、それによりG7になったのだ。ロシアが、自らの受け入れられない態度を変えたいという、真の願望を示さない限り、同国との真の接近について話すことは今後も非常に困難である」と発言した。

同首相は、ロシアのウクライナ東部ドンバスへの侵攻とクリミア占領は、同国が問題であり続けることを再確認させるものであり、ウラジーミル・プーチン露大統領が妥協ではなく、力でのみ物事を理解する人物であることを、世界は理解せねばならないと発言した。

同首相は、「正にそのために、NATOである私たちと同盟国は、強固であり続ける必要があるのだ」と述べた。

その他、オランダのルッテ首相は、正にそのためにロシアに対して圧力をかけ続けなければならないのだと強調した。

ルッテ首相は、「私たちは、圧力を維持せねばならない。しかし、同時に、対話のための空間も必要だ。しかしながら、私たちは、ナイーブであってはならない」と発言した。

なお、3、4日、ロンドンにおいて、NATO創設70周年を記念した首脳会議が開催されている。ストルテンベルグNATO事務総長は、ウクライナ情勢、ミンスク諸合意履行問題は、同会議における主要議題に含まれていると述べている。

写真:THE CANADIAN PRESS/Sean Kilpatrick