「私たちは現実主義者だ」 プリスタイコ外相、ノルマンディ首脳会談へ向けた考えに言及

ヴァディム・プリスタイコ外相は、独仏宇露4国のノルマンディ・フォーマット首脳会合の前に、被占領下ドンバス地方からあらゆる違法武装集団の退去を求めることはしないと発言した。

19日、プリスタイコ外相が、キーウ(キエフ)を訪問したハイコー・マース独外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

プリスタイコ外相は、「私たちは本当に、『ノルマンディ会合』の時に、皆が退去せねばならないと話しているのか。いいや。ウクライナの政治家の中でそのようなことを述べた者を私は知らない。しかし、信じて欲しいのだが、4600万のウクライナ人は、外国武装集団、違法武装集団、武器を手にした者全員が、ウクライナ領を去ることを期待しているだろうし、その時私たちは平和に問題を解決できるようになるのだ」と発言した。

外相は、「私たちは現実主義者だ」と述べ、ノルマンディ会合前に全ての違法集団・外国軍の退去を求めることは「意味がない」と強調した。

その上で、外相は、「私たちは、オープンな考え、オープンな知恵をもって、ノルマンディ会合へ向かうのであり、賢い妥協を受け入れ、ウクライナ人が長い間待ち望む進展を持ち帰る準備があるのだ」と発言した。

なお、これまでの報道にあるように、12月9日、パリにて、ウクライナ、ドイツ、フランス、ロシアの4国(ノルマンディ・フォーマット)による首脳会談の開催が予定されている。