独外相、ロシアに対してミンスク諸合意履行を呼びかけ

ドイツのハイコー・マース外相は、現在、ミンスク諸合意において、ロシアが自らの義務を履行する順番であると指摘した。

19日、キーウ(キエフ)を訪問したマース独外相がヴァディム・プリスタイコ外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

マース外相は、「ドンバスでは戦争にて1万3000人以上の人が亡くなっている。私たちは、これを止めねばならない。これは、ウクライナの長すぎる現実である。私たちは今、何かを変え得るための良い機会を有している。もしかしたら、過去しばらくの期間で最高の機会かもしれない。重要な行動が行われた。スタニツャ・ルハンシカ、ゾロテー、ペトリウシケで軍が後退し、橋が作られた。人々は、衝突ラインを越えるための地点をより多く得るべきであり、重要なインフラの復興のための更なる安全を得るべきである。私たちの見方では、現在は、ロシアの順番である」と発言した。

また、同外相は、この文脈で、過去の協議で達成された合意は、結果と行動で検証されるべきであると指摘した。

ドネツィク・ルハンシク両州一部地域特別地位法、地方選挙準備、戦時にウクライナ非政府管理地域にて罪を犯した者の処遇といった問題については、マース外相は、それらは解決を要する大きな問題の一部に過ぎないと発言した。

その上で、外相は、「そのため、ドイツは、フランスと共に、ウクライナ東部に平和が訪れるよう、貢献を続けていく。私たちは、それを中立的仲介人として行っているのではなく、欧州の利益、欧州の平和的秩序の原則を防衛するために行っているのである。だからこそ、私たちはウクライナの領土一体性を支持しているのだ」と強調した。

なお、これまでの報道にあるように、12月9日、パリにて、ウクライナ、ドイツ、フランス、ロシアの4国(ノルマンディ・フォーマット)による首脳会談の開催が予定されている。