国連総会にて2本のクリミア関連決議が審議される見込み

国連総会では、年内、ロシアによるクリミア占領に関係する決議案が2本審議される予定である。

ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

1本は、被占領下クリミアにおける人権侵害に関するものであり、現在ウクライナが提出した同決議案は、国連総会の社会・人道・文化問題を扱う第3委員会にて準備されている。同決議案が同委員会にて投票にかけられるのは、11月中旬の見込み。

国連総会へのウクライナ代表団には、ロシア占領政権により人権侵害の対象となっているクリミア・タタール人の代表者たちが参加する。決議案は、第3委員会で採択された後、12月末に総会にて審議されることになる。

クリミア人権決議は、これまで2016年、2017年、2018年と3回採択されている。ただし、ロシアは、採択された決議を履行していない。

もう1本の決議案は、クリミア自治共和国・セヴァストーポリ・黒海・アゾフ海のロシアによる軍事化に関する内容となる。同決議案は、委員会での審議なく、12月に直接国連総会にて審議される見込みとなっている。

同決議案には、被占領下クリミア及びその周辺海域での軍事能力の増強と半島における核兵器配備の危険に対する懸念が示される予定。