「人道車列」の進入は露にドンバス紛争を継続する意図があることの証拠=独大使

ロシアによるドンバス地方にいわゆる「人道車列」の進入は、同国にウクライナ東部紛争を継続する意向があることを示している。

8日、アンカ・フェルドグゼン駐ウクライナ独大使が記者に対して発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

フェルドグゼン大使は、「ロシアがドンバスに最初の『人道車列』を送り込んだ時、私はウクライナにいた。私たちはその時、本件について非常に多くのことを話した。今回の車列は、確か85回目である。本件は、紛争当事者の一方がその紛争を今後も継続したいと思っていることの、もう一つの例である」と発言した。

記者が、その当事者について尋ねたところ、大使はロシアのことだと答えた。

同時に、大使は、現在ロシアの「人道車列」には、ドンバス紛争が始まった時ほどには注意が割かれていないと指摘し、「私たちは、もはや車列についてそれほど多く話していない。ウクライナ外務省の口上書が出ている。それは非常に良いことだ。しかし、現実には、本件は私たちの精神をそれほど圧迫していない」と発現した。

なお、これに先立ち、7日、ウクライナ外務省は、ロシア外務省に対して、ロシア連邦発が自称「人道車列」をウクライナ領に違法に侵入させたことに関し、抗議の口上書を送付したことを発表していた。

発表には、11月7日、ロシア側は再度、ウクライナ側が現在閉鎖している国境検問地点「イズヴァリネ」と「ウスペンカ」を通じて、いわゆる「人道車列」をドネツィク・ルハンシク両州被占領地域へと違法に進入させたと書かれている。

ロシアは、2014年8月から、ウクライナのドンバス地方へ向けて、「人道車列」と名付けるトラックの車列を違法に侵入させ続けている。

ウクライナ外務省は、これまでも繰り返しロシア連邦に対して、「人道車列」を名目とするウクライナ主権の侵害をやめるよう要求している。